LPCXpresso IDEによるTOPPERS/ASP for LPC サンプルプログラム
このアプリケーションは、LPCXpresso用IDE上でTOPPERS/ASP for LPCのサンプルプログラムをビルドし、 フラッシュにロードする方法をデモするためのサンプル・アプリケーションである。
*プログラムの概要
プログラムを実行すると、はじめにapp_initialize()関数が呼び出され、LEDが接続されているピンをGPIO出力として 初期化する。app_initialize()は、ledblink.cfgファイルで、静的APIによって初期化関数として登録されている。 次にmain_task()関数がタスクとして起動される。main_task()は0.5秒休止し、休止後LED状態を反転する。これを 繰り返す。main_task()関数は、ledblink.cfgファイルで静的APIによってタスクとして登録されている。
*ビルド環境の構築
ビルドはUbuntu 10.04上で行う。ビルドの前に以下の手順により開発環境を整備する。
上の順番でインストールすると、TOPPERS/ASP for LPCが提供しているインストーラがインストールしたcodesourceryは無視され、LPCXpresso IDEのarm-none-eabiツールチェーンが 使用される。実害はないが気になるならばインストールスクリプトを編集して、codesourceryのインストールをスキップするとよい。
*ビルドの手順
最初にソースツリー(このドキュメントを含む ledblink_lpcxpresso_1768以下のツリー)をLPCxpressoのIDEが作ったワークスペース下に展開する。
次に、ledblink_lpcxpresso_1768の中で、コマンドラインから .configure コマンドを実行する。このコマンドはASPカーネルのコンフィギュレータを ビルドし、それを使ってledblinkアプリを構成し、ビルドする。
いったんビルドが終わったら、LPCxpersso IDEにプロジェクトとして登録する。Menubar -> File -> New -> C Projectを実行する。 現れたダイアログからMakefile project/Empty projectを選び、CodeRed MCU Toolを指定する。最後にプロジェクトディレクトリとして 先に展開したディレクトリを指定する。これでLED点滅プロジェクトが登録される。
プロジェクトを登録したら、Make Targetとして"asp.bin"を登録しておくとよい。デフォルトでASPカーネルのMakeファイルはbinファイルを生成しない。 フラッシュへの書き込みを行うにはbinファイルが必要である。
コマンドラインから make asp.binを実行するか、先に登録したasp.binをターゲットとしてビルドする。
ビルドが完了したら、IDEのツールバーから"Program Flash"ボタンをクリックし、ビルドしたasp.binをターゲットにプログラムする。完了したら USBケーブルを抜き差ししてリセットし、動作を確認する。