文字列リソースの利用

文字列リソースをFlash内に組み込むには、ツール「swfmill」用XMLファイルにリソースの記述をする必要があります。

<library> から </library> の中に以下の記述をします。

<textfield id="シンボル" width="0" height="0" text='文字列' />
<place id="シンボル" name="識別名" depth="深度" />

D2Fでは、文字列リソースの識別名は、「GlobalDef.h」で指定した _STRING_PREFIX に数値を続けたものになります。

深度は、アプリケーションの深度と被らないように設定してください。

例えば、文字列 "あいうえお" を組み込む場合、次のように記述します。(「GlobalDef.h」で _STRING_PREFIX には "STRING_" を指定していて、アプリケーションの深度は 0 になっているものとします。)

<textfield id="TEXTFIELD_0" width="0" height="0" text='あいうえお' />
<place id="TEXTFIELD_0" name="STRING_123" depth="1" />

D2Fでは、文字列リソースはIDで参照されます。IDは、「GlobalDef.h」で指定した _STRING_PREFIX に続く数値になります。上記の例では、IDは 123 になります。

ツール「string2xml」を使用した文字列リソースの組み込み

ツール「string2xml」を使用すると、文字列リソース定義ファイルから、XML記述を作成することができます。


まず、文字列リソース定義ファイルを用意します。記述方法は、文字列とIDとをタブ文字で区切って記述した行を連ねます。例えば、次のようになります。文字コードはUTF-8を使用してください。

あいうえお・0
かきくけこ・5
さしすせそ・10
※「・」は実際にはタブ文字

上記の例のように、IDは連続している必要はありません。
また、改行のみの行を含めることもできます。


ツール「string2xml」使用法:
string2xml <in_file> <out_xml_file> <top_depth>

in_file
文字列リソース定義ファイルを指定します。

out_xml_file
出力するXMLファイル名を指定します。

top_depth
文字列リソースの先頭の深度を指定します。アプリケーションの深度より大きい数値を指定してください。


なお、本ツールを使用して出力されたXMLファイルの内容を、ツール「swfmill」用XMLファイルの <library> から </library> の中に別途組み込む必要があります。最も簡単な方法は、組み込む箇所の前と後ろとを別ファイルにしておき、「copy /B」を使用して連結する方法です。

組み込まれた文字列リソースを使用する

組み込まれた文字列リソースは、

・_Main クラスの getResString()

メソッドで取得して、文字列として使用することができます。