DirectMusicについて

DirectMusicは、現在のDirectXでは使われていない機能です。「Microsoft DirectX 9.0 SDK Update (Summer 2003)」などの古いDirectX SDKと「Microsoft Visual C++ 6.0」を使った場合の、DirectMusicの使用について触れておきます。

「Microsoft Visual C++ 6.0」のオプションにDirectX SDKのパスを登録する

「Microsoft Visual C++ 6.0」を起動します。

メニューの「ツール」-「オプション...」を実行します。

「ディレクトリ」タブを選択し、以下の項目を設定します。

・「インクルード ファイル」の先頭にDirectX SDKのインクルードファイルディレクトリを追加

・「ライブラリ ファイル」の先頭にDirectX SDKのライブラリファイルディレクトリを追加

D2DXでDirectMusicを有効にする

D2DXでDirectMusicを有効にするには、プロジェクトの設定で、プリプロセッサの定義に「_USE_DIRECTMUSIC」を追加する必要があります。

プロジェクトを開き、メニューの「プロジェクト」-「設定...」を実行しますと、「プロジェクトの設定」ダイアログが表示されます。左上の「設定の対象」は「すべての構成」にします。

「C/C++」タブを選択し、「プリプロセッサの定義」の末尾に以下の記述を追加してください。
,_USE_DIRECTMUSIC

DirectMusicの機能

DirectMusicを有効にすることによる機能は次のとうりです。

●サウンドフォーマットとしてMIDIフォーマットが使用できるようになります。

→DirectSoundではMIDIフォーマットは使用できません。
●MP3フォーマットのサウンドを使用する時に、MSACM(Microsoft Audio Compression Manager)を通してPCM形式のWAVに変換する必要がなくなります。

→DirectSoundでは、「GlobalDef.h」で「_USE_MP3ACM」を定義する必要があります。
●同じSEの同時発音がデフォルトで可能になっています。

→DirectSoundでは、「GlobalDef.h」で「_USE_DUPLICATESOUND」を定義する必要があります。