
「アドレスブック」との読み書きで失われる項目
「アドレスブック」と「京ぽんアドレスユーティリティ」のデータ項目は完全に対応していません。それゆえ、「アドレスブック」からデータを読み込んでから「アドレスブック」に書き戻すと、いくつかの情報は失われます。
- 「アドレスブック」には「メモリ番号」、「グループ番号」、「趣味」、「血液型」、「星座」、「シークレット」に対応する項目がありません。読み込み時に、「メモリ番号」には未使用の番号が割り振られます。「星座」は、「誕生日」が入力されていて、なおかつ自動推測の環境設定がオンになっている場合のみ入力されます。それ以外のデータは未設定 (0、不明、空白、未チェックのいずれか) になります。書き出し時には無視されます。
- 「京ぽん」に入力可能な文字の種類に制限がある項目があります。例えば、「読み」は半角カナと半角英数字といくつかの半角記号しか受けつけません。「京ぽん」が扱えない文字種を「アドレスブック」から「京ぽんアドレスユーティリティ」に読み込んだ時点で、それらの文字は警告なく切り捨てられます。
- 「京ぽん」に入力可能な文字数に制限がある項目があります。例えば、「URL」は 255 文字までという制限があります。「京ぽん」が扱える文字数を超えている場合、「アドレスブック」から「京ぽんアドレスユーティリティ」に読み込んだ時点で、警告なく制限文字に収まるまで後ろ側から切り捨てられます。
- 「アドレスブック」では「電話番号」、「メールアドレス」、「住所」、「URL」の数に制限はありませんが、「京ぽん」ではそれぞれ 3 件,3 件、1 件、1 件しか受けつけません。「アドレスブック」から「京ぽんアドレスユーティリティ」に読み込んだ時点で、超過した項目は警告なく切り捨てられます。
- 電話番号、メールアドレスの種別は、「アドレスブック」と「京ぽん」で完全に対応していません。
- 「アドレスブック」では「姓」と「名」、および「姓の読み」と「名の読み」が分かれていますが、「京ぽん」の「名前」と「読み」は姓と名が分かれていません。「アドレスブック」への書き出し時には「名前」と「読み」の最初の半角スペースを区切りとみなします。半角スペースがない場合、区切りを判別することはできないので、書き出された「アドレスブック」のカードでは「姓」および「姓の読み」にフルネームが入ってしまいます。
- 同様に、「アドレスブック」では住所が「郵便番号」、「都道府県」、「郡または市区町村」、「以降の住所」に分かれていますが、「京ぽん」では「住所」で一つのデータになっています。「アドレスブック」への書き出し時には半角スペースを区切り文字とみなして「住所」を各項目に分割します。「100-0000 東京都 千代田区 千代田1-1」のように半角スペースで区切ると正しく「アドレスブック」に書き出されます。半角スペースがない場合、区切りを判別することはできないので、書き出された「アドレスブック」のカードでは「以降の住所」にすべての住所が入力されてしまいます。