第3章 データファイルの準備

入力できるデータファイルは,CSV などのカンマ,タブ,空白で区切られたテキスト形式のファイルです.データ形式 (数値データの並び順)によって,次の3種類のグラフを描画できます.

  1. Scalar XY (スカラー型 XY グラフ)

  2. Multiple XY (複数 XY グラフ)

  3. Sampling XY (サンプリング値を伴う XY グラフ)

これら全てのデータファイルに共通して,記述する数値データは各列ともそれぞれ行数が同じである必要があります.

第1節 Scalar XY (スカラー型 XY グラフ)

このデータ形式は,X と Y の値がペアで並んでいる場合です.線グラフや点グラフ,棒グラフを描画できます. X値,Y値に続いて誤差値と文字列が並ぶ場合には,エラーバーと軸ラベル文字列を描画できます.

基本的には次の 4種類のデータを扱うことになります.ラベル文字列はダブルクォート "" で囲まれている 必要があります.

  1. X と Y の値から構成される 2 列のデータ

    並び順は,X値, Y値となります.

    X値Y値
    0.000.0000
    0.010.0628
    0.020.1253
    : :
    1.00-0.0000
  2. X と Y の値と上下の誤差値から構成される 4 列のデータ

    並び順は,X値,Y値,誤差下限,誤差上限となります.

    X値Y値誤差下限誤差上限
    0.001.0000-0.17890.2545
    0.040.9686-0.22010.1192
    0.080.8763-0.08440.0444
    : : : :
    1.001.0000-0.05020.0783
  3. X と Y の値とラベル文字列から構成される 3 列のデータ

    並び順は,値 X,値 Y,ラベル文字列となります.

    X値Y値ラベル文字列
    0.00.000"A^0_i"
    0.050.2347"B^1_i"
    0.100.4635"C^2_i"
    : : :
    1.000.000"U^{20}_i"
  4. X と Y の値と上下の誤差値とラベル文字列の 5 列のデータ

    並び順は,値 X,値 Y,誤差下限,誤差上限,ラベル文字列となります.

    X値Y値誤差下限誤差上限ラベル文字列
    0.000.9933-0.01840.0471"A^0_i"
    0.050.9890-0.05680.0590"B^1_i"
    0.100.9820-0.03640.0797"C^2_i"
    : : : : :
    1.000.0067-0.09190.1522"U^{20}_i"

第2節 Multiple XY (複数 XY グラフ)

この形式は, 1列の X値 と 複数列の Y値 のデータが並んでいる場合です.1つのデータファイルで複数の線グラフや点グラフ,棒グラフなどを一度に描画できます.Y値のデータは少なくとも 2列以上の数値の並びから構成されていなければなりません.

並び順は,X 値,Y1 値,Y2 値,Y3 値,... となります.

X値Y1値Y2値Y3値...
0.000.00000.00000.0000...
0.040.14920.19900.2487...
0.080.28910.38540.4818...
: : : : :
1.00-0.0000-0.0000-0.0000...

第3節 Sampling XY (サンプリング値を伴う XY グラフ)

この形式は,X 値のデータ列が必要ないだけで,Multiple XY と似ています.一つのデータファイルで複数の線グラフや点グラフ,棒グラフなどを一度に描画できます.

入力されるデータ列は,全て Y 軸の値とみなされます.

Y1値Y2値Y3値...
0.0000-0.3090-0.5878...
0.2487-0.0628-0.3681...
0.48180.1874-0.1253...
: : : :
-0.0000-0.0390-0.5878...

X 軸の値は,入力ウィザードのダイアログで指定したサンプリング値として入力することで自動的に生成されます.

Last updated: 2005/01/19