PRIME for Emacs のカスタマイズ

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表記方法

設定ファイル

設定の変更は ~/.prime/Custom_prime-el.el を編集して行ってください. Custom_prime-el.el が存在しない場合は, 自動的に作成されます.

また, (sysconfdir)/prime/Custom_prime-el.el (デフォルトの位置は /usr/local/etc/prime/Custom_prime-el.el) を 編集すると, 全ユーザを対象に設定が変更されます.

キー操作

カスタマイズ

PRIME モードの開始・終了

PRIME モードの開始・終了用のキーバインドは, 下記のように変更します. 初期設定では "\C-\\" にバインドされています. (以前のバージョンでは "\C-j" にバインドされていました).

;; Ctrl-\ で prime-mode を ON/OFF する (デフォルト設定).
(global-set-key "\C-\\" 'prime-mode)
;; Ctrl-; で prime-mode を ON/OFF する (小松の設定, TTY では利用不可).
(if (featurep 'xemacs)
    (global-set-key '(control ?\;) 'prime-mode)
  (global-set-key [?\^\;] 'prime-mode))

PRIME モードを ON/OFF する設定は, Custom_prime-el.el にではなく, .emacs または (prime-el-initdir)/(prime-el-initfile) (デフォルトの位置は /usr/local/share/emacs/site-lisp/init-prime.el です) で行ってください.

leim に対応したカスタマイズ

バージョン 1.3.0 以降では, leim によるインプットメソッドの管理に 対応しています. 上記の設定は leim による管理を無視する内容になっています. leim の枠組みの中で, PRIMEをデフォルトインプットメソッドにするためには

(setq default-input-method "japanese-prime")

という設定を .emacs などに追加してください. ただし, leim の枠組みで PRIME を使用する場合は, "\C-u" による確定文字の再変換 は利用できませんのでご注意ください.

数字による候補確定の制御

数字による候補確定の ON・OFF は, 変数 prime-enum-mode の値を t または nil にすることで変更できます. デフォルトは t (数字による候補確定をする) です.

;; prime-enum-mode を OFF の状態から始める
(setq prime-enum-mode nil)

全角スペースと半角スペースの切り替え

prime-style-space-set コマンドで, [Space] および [Meta] + [Space] で入力 される文字の変更が可能です. デフォルトでは [Space] で半角スペース, [Meta] + [Space] で全角スペースが入力されます.

また, 変数 prime-style-space で入力されるスペースを変更可能です.

;; [Space] で入力される空白と [Meta] + [Space] で入力される空白のペア
(setq prime-style-space '(" " . " "))

括弧の入力

入力したい括弧のペアを変えるには, prime-insparens-template-list を編集して ください. 括弧以外の文字でも設定可能です.

;; "\M-[" で入力される, 括弧のペア
(setq prime-insparens-template-list
  '(("「" . "」") ("『" . "』") ("【" . "】") ("〈" . "〉") ("《" . "》")
    ("(" . ")") ("〔" . "〕") ("[" . "]") ("{" . "}") ("“" . "”")
    ("‘" . "’") ("". "")))

句読点の自動切り替え

編集中の文書を判断して, 句読点を自動的に切り替えるようにします. 自動判別された句読点から変更したい場合は, prime-style-kutouten-set で 変更可能です.

;; 句読点を自動的に変更する.
(setq prime-style-kutouten-autochange-p t)

変換をしないで直接入力するキー

PRIME では, 変換プロセスを飛ばして, 入力キーに対応する文字を 直接入力することが可能です. たとえば '[' を入力した時に, そのまま '「' を入力できます. この設定は, 変数 prime-direct-key-alist によって設定されています.

;; 変換をしないで直接入力をするキー
(setq prime-direct-key-alist '((?] "」") (?[ "「")))

"!" の入力をそのまま "!" にしたい場合は

(setq prime-direct-key-alist '((?] "」") (?[ "「") (?! "!"))

と設定してください.

'.' (ピリオド) と ',' (コンマ) に対する直接入力の設定は, prime-direct-key-alist ではなく, 変数 prime-style-kutouten-direct-p で 行ってください.

;; 句読点を即確定させない.
(setq prime-style-kutouten-direct-p nil)

ローマ字入力から, かな入力に変更したい

PRIME 0.7.6 以降では, サーバの設定から自動的に変更されますので, 特に設定は必要ありません.

ローマ字入力ではなく, かな入力または T-Code入力を行いたい場合は, それぞれ以下のように設定してください.

;; かな入力をする
(setq prime-style 'kana) 
;; T-Code入力をする
(setq prime-style 'tcode) 

Emacs クライアント側の設定だけではなく, PRIME サーバ側の設定も必要になります.

更新履歴

2004-01-18
2003-12-26
2003-05-31
2003-05-08

小松 弘幸 <komatsu@taiyaki.org>
$Id: customize.html,v 1.6 2004/02/09 17:45:05 komatsu Exp $