影鷹 - ドキュメント - アプレットの使い方

概要

自分の Web ページに影鷹アプレットを配置するまでは、アプレット版のインストール を参照してください。

作った HTML がうまく表示されなかったり、した場合は、Java コンソールを参照してください。Java コンソールは Internet Explorer の場合は「表示」メニューに有ります。もし無い場合は、「インターネットオプション」の「詳細設定」で「Java コンソールの使用」をチェックし、ブラウザを開き直してください。Sun の Java Plug-in をインストールしている場合は、「ツール」メニューの「Java コンソール (Sun)」を使用します。Mozilla の場合は、「ツール」メニューの「Web 開発」に有ると思います。

諸注意

アプレットの場合、どういった環境の人がアクセスするか分からないので、なるべく注意して作る必要があります。注意点を上げます。

  1. 影鷹で表示する HTML は Shift_JIS か iso-2002-jp にする。

    Microsoft の JavaVM は EUC-JP を読み込めないので注意してください。UTF-8 は Netscape の 4.x 系で読むことが出来ません(使っている人はほとんどいないでしょうけど)。

  2. 1ページを小さくする。

    FAQ にも載っていますが、画面の長さが長いと、メモリー不足により表示できなくなってしまいます。「影鷹アプレットで表示されないことがある!」を参照してください。

パラメータ

<param> タグで指定できるパラメータを説明します。このパラメータは、次のように <applet> タグで囲まれた中に指定します。

  <applet ... 省略 ... >
    <param name="パラメータ名" value="値" />
    <param name="パラメータ名" value="値" />
  </applet>
パラメータ名 省略時 効果
url (無し) アプレットが起動直後に読み込むファイルの URL を指定します。
font SansSerif-plain-14 デフォルトで使用するフォントを指定します。ここで指定されるフォント指定文字は、Java の Font.decode(String) メソッドが解釈できる文字である必要があります。この書式は、おおむね「フォント名-スタイル-サイズ」となっています。フォント名は SanSerif, Serif, MonoSpaced, Dialog のいずれかです。マシンにインストールされているフォント名を直接指定すると、環境によって表示されません。スタイルは、plain 以外の指定をしないでください。基本的にこのパラメータの指定はお勧めしません。
addressbar true アドレスバーを表示するかどうかです。true, false が指定でき、false が指定された場合のみアドレスバーが表示されなくなります。
scrollbar true スクロールバー表示するかどうかです。true, false が指定でき、false が指定された場合のみスクロールバーが表示されなくなります。
spingif false GIF 画像を回転させるかどうかです。true, false が指定でき、true が指定された場合のみ回転して表示されます。ただし、true が指定されている場合でも、大きさと縦横比により、必ずしも回転されるわけではありません。このパラメータは、将来変更される可能性があります。
spinjpeg false JPEG 画像を回転させるかどうかです。true, false が指定でき、true が指定された場合のみ回転して表示されます。ただし、true が指定されている場合でも、大きさと縦横比により、必ずしも回転されるわけではありません。このパラメータは、将来変更される可能性があります。
swapdecoration false テキスト修飾ラインの左右位置を交換するかどうかで、true, false が指定できます。テキスト修飾ラインとは、スタイルシートの text-decoration による修飾で、リンクの左側(通常のブラウザでは下側)に表示されるラインがこれに相当します。true が指定された場合、通常は左(通常のブラウザでは下側)に引かれるラインが右側に表示されるようになります。デフォルトでは、レイアウトを右に90度回転させるために、下線は左側に引かれますが、「縦書きの線は右側が普通」という人は、このパラメータを true にしてください。
loglevel 10 ログのレベルを 0 - 10 の範囲で指定します。10 はエラー以外表示されませんが、数が少なくなるにつれ、冗長になります。このログは、Java コンソールに出ます。Web ページの作者が、HTML を検査するのに利用すること想定しています。従って、インターネットで公開するときは、このパラメータを削除してください。このパラメータは暫定的なもののため、将来変更されるかもしれません。

追加機能の組み込み

気付いたかと思いますが、lib ディレクトリの下には、kagetaka-old-applet.jar 以外にも、アプレット用の jar ファイルがあります。それぞれ次の特徴があります。

ファイル名 効果
kagetaka-old-applet.jar - 通常の影鷹アプレットの jar ファイルです。下記の「○」が付いたファイルを含んだものと同等です。
kagetaka-old-applet-basic.jar 影鷹アプレットの jar ファイルですが、基本的な機能しか持っていません。
kagetaka-old-applet-ruby.jar ルビをサポートする追加ファイルです。
kagetaka-old-applet-table.jar テーブルをサポートする追加ファイルです。
kagetaka-old-applet-form.jar × フォームをサポートする追加ファイルです。Mocrosoft の JavaVM では、GET は出来ますが POST が出来ません。<form method="post"> としていないか気を付けてください。
kagetaka-old-applet-style.jar スタイルをサポートする追加ファイルです。
kagetaka-old-applet-cookie.jar × クッキーをサポートする追加ファイルです。これを組み込んでも、Microsoft の JavaVM ではクッキーを利用できません。注意してください。

「標」の欄が「○」になっているものは、標準(kagetaka-old-applet.jar)で組み込まれている機能です。「×」になっているものは、別途追加で組み込む必要があります。

標準で組み込まれている機能で要らないものを削る場合には、kagetaka-old-applet.jar ではなく、kagetaka-old-applet-basic.jar を使い、必要な他のファイルを指定します。こうすることにより、訪問者がダウンロードする jar ファイルのサイズを減らすことが出来ます(微々たるものですが)。

指定方法ですが、applet タグの archive 属性にカンマ「,」で区切って複数指定します。例えば、テーブルだけを利用する場合は次のようになります。

  <applet
      code="net.hizlab.kagetaka.applet.HawkApplet"
      width="600" height="480"
      archive="kagetaka-old-applet-basic.jar,
               kagetaka-old-applet-table.jar">
    ...
  </applet>

このように、サポートする機能を個別に指定する場合は、kagetaka-old-applet.jarkagetaka-old-applet-basic.jar のいずれかが必ず必要です。また、kagetaka-old-applet.jar を指定しているのに、すでに含まれている機能の jar ファイルを指定するのもやめてください。

私たちは、basic ファイルが、まだ大きいと考えているので、将来 basic でサポートする機能を、もっと少なくする可能性があります。バージョンアップ時には、NEWS ファイルを必ず見るようにしてください。

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